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おすすめの理由
お勧めの理由はセンターのポーンを突く→ナイトを2つ展開する→その後にビショップを展開するという。
序盤の基本に忠実な信仰だからです。
よくあるメインラインと今回の紹介したい指し方を比べてみます。
7手目にしてナイトとビショップの展開が済んでいます。対して左の図ではビショップは展開されていません。
展開という意味では、e4はキャスリングやf1ビショップの展開へ貢献していますが、d4e4という並びが脆いです。
c5Nc6とすると簡単に圧がかかってしまいます。
対してe3の形ではd4はc3とe3で支えられているため黒も容易にプレッシャーをかけることは出来ず本筋と言えるでしょう。
実際に今年のTata steelでもKeymerとGukeshが採用しています。
あまり見向きされなかった指し方ですが今後注目されそうです。
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Bg5の狙い
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まずはBg5の狙いを見ていきたいと思います。
5手目Bg5に対し黒キャスリングをした場合、Bxf6Bxf6cxd5として1ポーン得できるのが直接的な狙いです。
cxd5の所をナイトで取ってしまうと黒からも反撃があるので、cxd5として得したポーンをd5に置いてc5やe6の仕掛けにはd5で取って仕掛けを無効化する用意をするのがポイントです。
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それでもe6としてc8のビショップを活用してきた場合はQb3として、exd5にQxd5からのQ交換を用意して1ポーン得+d4のセンターが白にはあることを理由にエンドゲームを目指します。Qb3ではなくdxe6とするとBxe6から黒の駒展開を許し白の有利が薄れてしまいます。
その後はクイーン交換をして、16手目b4がポイントでc5の仕掛けを封じて白有利です。
Slavに合流した場合
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次はd5を守るためにc6とした展開を見ていきます。これはslavのフィアンケットバリエーションに合流しています。
c6にはすぐcxd5としてcファイルを使いに行きます。9手目がポイントでキャスリング前にh3としてc8のビショップをBg4と使わせない狙いです。
9手目の前でBg4とする機会はありますがいずれもQb3の返しでb7とd5を狙って問題ないです。
そこで黒は仕方なくb6Bb7と使いますが、白と黒の2つのビショップの働きは大差で白が普通に展開していくだけで有利だと思います。
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本筋のNe4
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次は本命のNe4です。狙いはBg5にあてながらナイトを交換してg7のビショップの効きを通すことです。
これにはBf4と引き、センターへの仕掛ける手段であるe5を防ぎながら、後の展開でRb8などとさせないようにしています。
Bg5の真の狙いはBf4と引くことです。単に5手目Bf4だと黒にも強いカウンターがあるためBg5を経由する必要がありました。
今回は黒がポーンを取る手を見てみます。これで白に手段がないと黒が1ポーン得して白が不利になってしまいます。
まずはe3としてd4ポーンをc3e3の2つで支えます。加えて、Nd2Be2Bf3とした時にb7へ効きが直通する意味もあります。
e4は良さそうですが、黒のカウンターに対してd4への支えが足りないため駄目です。
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Be6やb5も多いですが今回はQd5でc4ポーンを守る変化を見ていきます。
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普通に展開して12手目…Bd3一見取って良いようですがその後の展開を見るとわかるように、
c4d5e4のポーンは好形に見えますが、それ以降センターを活かす手段はなくd3のポーンも取れないため黒に不満がない形です。
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これには取らずにe3と指した狙い通りBf3としてb7を狙いに行きます。
以下はしつこくb7を狙いc7ビショップの協力もありRb8のカウンターがなく21手目まで進みます。
この後は駒の展開が終わったので黒の構造的な弱点であるg6およびキングに近い黒マスを支配してチェックメイト。
黒も正確に受ければこうはならないですが、h4からh5h6のアイデアは常に考えたいです。
実は羽生さんも採用したことがある形
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これは東京スカイツリーで行われたMVL vs 羽生さん&森内さんの羽生さんとMVLでも採用された形です。
このゲームでは18手目h3とするまでは白が有利だったと思います。
h3ではなくここでもh4とするべきでした。
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上はh4とした場合のサンプルですこれまで残していたe3のポーンをやっとe4に上げていきながら、h5h6でも有利を拡大して
最後にd5からプロモーションを狙うイメージです。
このように従来のエクスチェンジバリエーションよりも黒から強い反撃がなくセンターを安定させやすいです。
是非試してみてください!!!
好評なら続編や他のd4の指し方も書きたいと思います。
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